熟年離婚の解決事例

モラハラ夫との熟年離婚

Lさん(50代、女性、主婦)
夫:60代医師
婚姻期間:25~30年

Lさんの夫は人の意見を聞かない性格で、大変なケチでした。

Lさんは結婚をスタートした当初から、暴言をはかれたり、人格を否定されるなどのモラルハラスメントを受けてきました。さらに二人の間に生まれてきた子供に対しても、夫は暴力を振るうなどしてきました。

Lさんは離婚を決心し、当事務所にご相談にいらっしゃいました。

解決内容

Lさんは家を出て別居を始め、その後離婚調停と婚姻費用分担調停を申し立てました。

生活費については合意が成された上で、調停という手続きの中で話し合いをし、夫は離婚には合意しました。

しかし、生活費以外の預貯金・金融資産・退職金などの財産をどう分けるかについて、双方の主張に大きな隔たりがありました。

その点について話し合いを続け、結果的には早期に解決するために多少の減額をしましたが、当初の夫の主張額よりは多い金額を分けることで合意しました。

さらに年金の分割を行い、Lさんの老後の生活費を確保することができました。

解決に要した期間

1年8カ月

結婚当初からの暴力に耐えられず

Vさん 60代 女性 無職・パート
夫:70代 無職・パート
婚姻期間:45~50年
子ども:3人

Vさんは、結婚当初から約45年間、夫の暴力に悩んできました。
離婚のきっかけがなく結婚生活を長年続けてきましたが、続く暴力に耐えられなくなり、
離婚を決意。別居を開始し、当事務所へご相談にいらっしゃいました。

解決内容

担当した弁護士が、Vさんの代わりに夫との交渉を進めました。
夫は離婚に合意したため、協議離婚が成立しました。

その後、年金などをどう分けるかの問題が残りました。夫との話し合いが難しそうだったため、裁判所に年金分割審判を申し立て、按分の割合を0.5とする審判を得ることができました。

所感

熟年離婚の場合、離婚後の生活費には年金をあてたいと考えていらしゃる方も多いでしょう。その場合、国民年金ではいわゆる年金分割はできないので、注意が必要です。

解決に要した期間

4か月

年金分割が成立した事例

Uさん 60代 女性 無職・パート
夫:60代 会社員
婚姻期間:40~45年(別居期間:25年)

Uさんの夫が浮気をして家を出ました。
当時は、子どもが未成年だったこともあり、離婚はせずに婚姻費用を支払ってもらうことにしましたが、数年後には支払いがなくなり、約20年が経ちました。

子どもが成人した後、夫から離婚の申し入れがあり、生活費も打ち切られたため、財産分与を得て離婚しました。

しかしその後、生活費の問題があったことから、当事務所にご相談にいらっしゃいました。

解決内容

Uさんも離婚したいという意思があり、協議離婚が成立し、財産分与が行われていましたので、後は年金分割の問題が残っていました。
夫とは話し合いが難しいと思われましたので、年金分割審判を申し立てました。

それに対して、夫も代理人をつけ、別居期間が長いことや、財産分与をしていることなどから、年金分割を認められない特別な事情(保険料納付に対する夫婦の寄与を同等とみることが著しく不当であるような事情)にあたるという反論をしてきました。

結果として、年金分割には生活保障の趣旨があり、長年の別居などでは上記の特別な事情にはあたらないとされ、按分割合を0.5とする審判を得ました。

所感

年金分割において、ほとんどの事例で按分割合は0.5になると考えられます。
しかしながら、相手方が争った場合、裁判所は双方の言い分を聞く必要があることから、かかる時間が長くなってしまいます。

解決に要した期間

6か月